スピリチュアルな本を生みだす人々

- interview with  産学社 エンタプライズ 編集長 北島憲二 氏 -

開店以来ブッククラブ回はたくさんの方々にお世話になってきました。
独自のクオリティをもつ書籍を発信しつづける出版社の方にお話を伺います。
情報が飽和するこの時代に、本を生みだす人々の重みのある言葉は、
あなたの本探しの助けになるのではないでしょうか。

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産学社 エンタプライズ 編集長 北島憲二 氏


公式サイト:
産学社 エンタプライズ
https://eppub.jp/





会社概要、発行物の傾向:

産学社の医療系図書部門として成り立っています。
国内外の手技療法、生体エネルギーを主体とする
代替療法、ヒーリング・タオシリーズ(気功)が
柱となっています。




創業のきっかけ:

1972年の創業から草創期の東洋医学、
薬用植物誌などの出版活動から
『ヒポクラテス全集』を国内初翻訳し、
斯界の脚光を浴びました。
その中で徒手による治癒方法に着目し、
国内の臨床家をはじめ海外の無観血療法(手技療法)の
テキストを翻訳出版する事業へと遷移していきました。
ときあたかも西洋医学のヒト構造を機械論的かつ
分科学的に思考する対症療法に疑問を抱く
治療者や患者が続出し、時宜を得たこともあり、
多くのテキストが版を重ねることができました。
約20年前からスピリチュアル・エネルギーに着目しはじめ、
特に謝明徳(マンタクチャ)師による
ヒーリング・タオの気功術に比重を置き、
多くの読者層を開拓していきました。




活動の根底に流れている目的やメッセージ:

創業から45年が経ちますが、創業者が標榜した
「ヒト・健康・アート」の脈動は連綿と続いています。
不老長寿を希求した人類アートの息づく
稀覯本の発掘から学問領域への啓示、
アンチ西洋医学一辺倒から集約医学の統合医療の実現へと
パラダイムシフトは進んでいます。
ただ世界的潮流として、この10年あまり、
統合医療・代替医療の裾野は期待したほど重層化していません。
懐疑的にみる医学界や代替分野の各派の足並みが
なかなか揃わないのが実情です。
小社としても統合医療・代替医療のパイロット役を
果たさなければいけないのですが、
出版界の低迷もあり、
経済的境界へのジレンマの日々が続いています。




特別な一冊とエピソード:

小社を代表する本で『タオ性科学・男性編』があります。
翻訳初版は2000年ですが、タオ・シリーズの第1弾であり、
編集会議では侃々諤々の議論をし、
絵的に「際物」が一部あるため
代表者の決裁が取れない状態でした。
それでも学術書としての一環であることを主張し、
刊行へと行きついたことをよく覚えています。
この突破口からタオ・シリーズが続々と世に出ることになりました。
本書の白眉は、男女/陰陽の媾合を
性エネルギー(精)→生命エネルギー(気)→スピリット(神=しん)
というように、理想的なセックスによる
ヒトの霊性の発展段階を具現化していることです。
宇宙とつながることによって強力なエネルギーを集め、
身体を活性化・賦活化し、自然治癒力を高めていく
タオの伝統メソッドに魅力を感じました。




本とのつきあい方について:

小社の本は啓蒙系ではなく実践テキストが多いため、
自己教練や実際の臨床で行使する際には
試行錯誤の伴うルーチンの連続によって
高い水準へと押し上げられていきます。
インターネットの端末情報だけでは密な完成度は求められません。
小社の本は比較的高価なものが多いのですが、
安易かつリーズナブルな情報源に依存するのは
治療者としてはリスクを負います。もちろん患者もです。
首尾一貫としたテキストで学び、
できればシニアテクニシャンに師事することをお勧めします。




今後の展望:

医療におけるエビデンスの確立や
再現性の検証に乏しい代替医療はいまだ玉石混淆の域を出ず、
また世論も部分的には懐疑的に見ています。
また同時に代替医療は、その文化的背景から
多種多様な指向を包含しており、それらを整理し、
真に効果をもたらすものを再評価する必要性も生じてきています。
やはり有益な分野から
原因・結果の見解の高い症例や論文が多数出て、
より客観性の伴う原理原則が知悉されることで、
さらに高みに据えている統合医療システムの構築へ向け、
医学側から提示されることが望まれます。
その前に患者から評価され、
期待される分野へと成長することは論を待ちません。
小社もアシストする立場から
パイロット精神を亡失しないよう
モチベーションを維持していきたいと思います。




どうもありがとうございました。





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