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体がよろこぶ! アーユルヴェーディックごはん

年が明け、空気が一層冷たさを増す冬の時期は、体も寒さでこわばりがちに。

インドの伝承医学アーユルヴェーダでは、消化力のことを火の神様の名前でもある「アグニ」と呼び、
健康の要として「アグニ」の力を最大限に活かすことが大事だとされています。
そしてスパイスには、整腸作用や消化力を高めてくれるものが多くあります。

外に出るのがつらいこの時期、アーユルヴェーダの智慧とインドの食を取り入れる絶好のタイミングにしてみませんか?
台所にあるスパイスが、自然からのおくすりとなるキッチンファーマシーの智恵が詰まった本をご紹介します。

BOOKS
アーユルヴェーダ食事法 理論とレシピ
食事で変わる心と体

香取薫、佐藤真紀子 / 径書房 / 2200(税込)

はじめてアーユルヴェーダを生活にとりいれたいと思った人が
わかりやすくアーユルヴェーダの食事と理論を学べるようにと作られた本。
どんなものをいつ、どのくらい食べるかなどの自分にあった食べ方を知ることが、大切だという。
風、火、水を象徴する3つに大別される体質=「トリドーシャ」の理論や、自分の体質がわかるセルフ・チェックシート、レシピ、症状別対処法、食材や食べ方のルールなど、読み応えのある内容で基礎から正しい知識と実践法を学びたい方におすすめ。

 2200円(税込)


南インド キッチンの旅

齋藤名穂 / ブルーシープ / 2750円(税込)

訪れた土地の人びとの日常の風景に身をおき、その暮らしぶりを知ることは、旅の醍醐味のひとつ。
丁寧な本作りと社会貢献の姿勢を持つことで、世界中の本好きを魅了しているインドのタラブックス。

そのタラブックスでデザインの仕事をするためにインドを訪れた著者が地元の家を訪ね、料理する時を共に過ごし、味わい、語らう、キッチンを巡る旅。

南インド料理に欠かせないバナナの木のある庭や、遊牧民のこどもたちのための学校の台所、お母さんが娘のために書いたタミル語の手書きのレシピ等が登場し、キッチンから広がる多様性のあるインドの人々の姿と文化が収められている。
実際に作られた南インドの家庭料理のレシピ付き。

 2750円(税込)


5つのスパイスだけで作れる!
はじめてのインド家庭料理

香取薫 / 講談社 / 1650円(税込)

「食べた後、体の調子が良くなるのが本当のインド料理」
をモットーにする著者が、クミン、コリアンダー、ターメリック、レッドペッパー、ガラムマサラの5つのスパイスだけで作れるレシピを伝授。
北インドの家庭料理を中心にサブジ、カレー、サラダ、飲み物、豆、魚や肉料理、ギーの作り方と幅広く学べる。
スパイスの特徴や使い方、基本の調理手順がカラー写真とともにしっかりと説明されており、スパイスマスターへの確実な第一歩を踏み出せそう。

 1650 円(税込)


アーユルヴェーダ治療院のデトックスレシピ

川島一恵、若山曜子 著、BARBERYN AYURVEDA RESORTS 監修 / KADOKAWA / 1650円(税込)

スリランカの本格的アーユルヴェーダ宿泊治療施設「バーベリンリゾート」。そこで出される食事は体の中から浄化してくれるだけでなく、とても美味しいと評判だ。

本書は、バーベリンで実際に出しているメニューを再現したベジタブルレシピブック。スパイスやココナッツファインなどのいくつかの材料を最初に用意する必要があるが、いろいろなレシピで併用でき、日本で作りやすいようにアレンジされている。

美しい料理写真とレシピを見ると、作り方は意外にもシンプル。
料理がどのドーシャ(体質)に作用するのかも掲載されており、コラムでは現地の施設や治療の様子が伺える。穏やかですっきりとしたスタッフの笑顔がバーベリンの人気の秘密を物語っているようだ。

 1650 円(税込)


南インド料理とミールス

ナイル善己 / 柴田書店 / 2090円(税込)

こくのある濃厚な味わいの北インドカレーに対し、辛さと酸味がきいたサラサラとした南インドのカレーを出すお店がここ数年、日本でもよく見られるようになってきた。

著者は、日本最古のインド料理店「ナイルレストラン」の3代目。
南インドのケララ州出身のインド独立運動家であり、「ナイルレストラン」の創業者のA.M.ナイルを祖父にもつ。

ミールスとは、定食セットになった食事のこと。大きな葉に盛り付けられたいろんな料理が少しずつ食べられるミールスは、見た目もカラフル。

現地の味を再現した料理を紹介したいと、毎年インドに足を運ぶ著者によるスパイスの分量や配合にこだわったレシピは、材料を揃えて、手順通りに作れば、本格的で滋味深い味わいの南インド料理ができるはず。

 2090 円(税込)


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