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呼吸

呼吸は普段、無意識に行います。しかし一方で意識してコントールすることもできる、ある種不思議な動作です。

このことから、呼吸は意識と無意識を繋ぐものだと考える古代の人々もいました。

そして現代の生理学から見ても、呼吸と心理状態の間に密接な関係があることが明らかになっています。

今回は、身体的な仕組みとしての呼吸や、普段の生活で役立つ呼吸法に触れた書籍をご紹介します。
ぜひ、息抜きにご利用ください。

Photo by Zack Dowdy on Unsplash

ITEM

三木成夫 / うぶすな書院 /  2670円(税込)

人間は母親の体内にいる時は「えら」で呼吸する魚類そのものであり、我々の現在の姿形はこの過程を抜きにして語る事はできない。心と内臓の動きと関係性、呼吸、成長など身体機能の根底にある、変容する命の営みや仕組みを鮮やかに提示する、著者のライフワーク。

大橋俊夫、河合佳子 / 医学書院 / 2530円(税込)

身体の中で今まさに働いているさまざまな仕組みによって、私たちは実際に何を行っているのだろうか?本書は人間の身体の機能が絶妙なバランスで成り立っていることを、専門的な知識をベースにした平易な語り口で教えてくれる。

リチャード・ブレナン / 医道の日本社 / 2640円(税込)

ストレスまみれの忙しい生活を送っていると、私たちの呼吸はどんどん浅く速くなってしまう。本書で呼吸の仕組みや声の出し方、呼吸器疾患、姿勢の理解を深めつつ、間違った呼吸の習慣を断ち、自然な本来の呼吸に立ち還るトレーニングを積んでみよう。

安田登 / 祥伝社 / 748円(税込)

織田信長は戦いの前に能を舞いストレスを力に変えていた。そのことから、深い呼吸と声が重要なポイントであると著者は語る。ゆっくり繰り返すリズミカルな動きが不安や恐怖を消し去り、さらに心と体の隠れた力を引き出す秘伝を『ゆるめてリセット ロルフィング教室』の著者が伝授する。

鴻上尚史 / 大和書房 / 1540円(税込)

リラックスした身体とは、余計な緊張のない身体のこと。副交感神経を刺激することで気持ちの落ち着きを促す腹式呼吸をはじめ、緊張が起こる心理についての説明と対処法など、舞台演出家としての経験をベースに多数の作品を発表してきた著者による、今回はリラックスする方法だけに的を絞った実践書。

若林理砂 / 光文社 / 902円(税込)

頭痛、腰痛、ひどい肩こり、首や膝の痛みなど、苦痛を抱えながら日常を過ごしている人は多い。ペットボトル温灸や爪楊枝鍼、カイロの貼り方指南に、呼吸法など、その時感じている痛みの軽減法はもちろん、姿勢や食事など、日々の生活を見直す養生法で、痛みが起きにくい体を目指す。人気の鍼灸師による身体論。

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