FEATURE #11

天才と狂気

その昔、「多少の狂気が混合されていない天才はいない」とアリストテレスは言った。

俗に「天才と狂気は紙一重」と言われるように、いわゆる天才と呼ばれる人々の創造性と精神病理の間には深い関係があると昔から知られていた。
創造性は、人間と環境の間にあるズレから生まれるという人がいる。環境に適応する人は、その反面、精神を危険にさらしても新しいものを創造したいという欲求を感じにくい。しかしズレの中にいる人は、否応なしにアンバランスな重力にひかれて、何かに駆り立てられる。ここで一つの疑問が生じる。私たちは、はたして正気なのか? それとも狂気の海を泳ぐ彼らが正気なのか?


無限の網 インフィニティネッツ
草間彌生自伝
草間彌生
出版社
作品社
税込価格 : 1,728円 

「唯一無二のアート」を発信し続ける天才芸術家の自叙伝。強迫神経症に悩まされながら歩んだ日々。痛々しいまでの孤独と、栄光に満ちた晴れやかな舞台が複雑に絡み合った、比類なき才能の軌跡が綴られる。縦横無尽に突き進む<無限のエネルギー>を目撃せよ!

グレン・グールド発言集
ジョン・P,L.ロバーツ 編

出版社 / みすず書房
税込価格 : 6,264円 

孤高の天才ピアニスト、グールドの世界を知るための一冊。インタビュー、未完のテキスト、写真資料もはいった決定版。

無限の天才
ロバート・カニーゲル
出版社 / 工作舎
税込価格 : 5,940円 

「神についての思索を表現しない方程式は僕にとって無価値なんだ」という神秘的な天才ラマヌジャン。数学以外の学科は全くできなかった彼は独学で数多くの公式を発見する。彼をイギリスへ呼び寄せ共同研究を始めた大数学者G・H・ハーディ。数学史上に名を残す、二人の天才の生涯をドラマティックに描いた評伝。

ニジンスキーの手記
V・ニジンスキー
出版社 / 現代思潮新社
税込価格 : 2,592円 

激動期の天才の多くがそうであるように、「バレエの神」と評された天才舞踏家ニキジンスキーの生涯もまた悲劇に彩られていた。晩年、狂気の海に沈んだ彼は、急速的に内向の度を強め、時と場所を選ばずに物思いに耽るようになった。本書はその境界の時期に書かれている。神と語り合う二ジンスキー。肉体を持たぬ存在と、肉体という限定性を持つ人間、その微妙な愛憎関係が、そこにはあったように感じる。

ビューティフル・マインド
天才数学者の絶望と奇跡

シルヴィア・ナサー
出版社 / 新潮社
税込価格 : 3,240円 

重度の精神分裂病に陥りながら、奇跡的な回復によってノーベル賞を受賞した男の物語。本書は彼の後半生を丁寧に追い、天才と狂気の間に存在する過酷なリアリティに光を当てた。

 

阿Q正伝・狂人日記  他十二篇(吶喊)
魯迅

出版社 / 岩波書店
税込価格 : 734円 

異常心理が生んだ<妄想>によって綴られる「狂人日記」。時代の残酷さ、人間社会の不条理が立ち現れてくる中国の佳編。

テスラ
発明王エジソンを超えた偉才
マーガレット・チェニー
出版社 / 工作舎
税込価格 : 3,888円

詩人、エンジニア、食通、名講演者、科学者、そしてショーマンという多面的な顔をもつニコラ・テスラの生涯を明かす伝記。交流システムの発明でエジソンに勝利し、無線・ロボットなど多くの発明を残しながらも、なぜ社会的な成功を逃したのか? 不遇の大天才の実像に迫る。1997刊。

内的宇宙の冒険者たち
意識進化の現在形
デビッド・ジェイ・ブラウン, レベッカ・マクレン・ノビック
出版社 / 八幡書店
税込価格:2,935円

極めて貴重でスリリングなインタビュー集。心理学、シャーマニズム、カオス理論、情報理論、生物学、神秘主義といった分野で従来の機械論的な枠組みを遥かに超える先端的な研究を行うラディカルな人々。幻覚体験、文明の類似論、狂気と創造性の関係、イルカ研究、形態形成の仕組み、明晰夢と超越といった話題が科学と神秘主義の邂逅の中、孤高の幻覚者によって語られる。既存の知の枠組みを超え、あらゆる領域の問題に迫る、驚きに満ちた内的宇宙の見取り図。

シュルレアリスム宣言・溶ける魚
アンドレ・ブルトン
出版社 / 岩波書店
税込価格 : 648円 

二十世紀初頭に斬新で革命的な運動として芸術界を席巻し、あらゆる既成概念を打破し続けながら新しい思想を追い求めた「シュルレアリスム」=超現実主義。本書は、真の生、真の自由に至る必要を謳いあげる。「前衛的な運動」と「狂気の沙汰」の違いはどこにあるのだろうか?

天才博士の奇妙な日常
C.A.ピックオーバー
出版社 / 勁草書房
税込価格 : 3,240円

今まで研究の対象として取り上げられてきた天才は、芸術分野の人物が圧倒的に多い。しかし、「天才博士の奇妙な日常』は、偉大な業績を挙げながらも、奇癖に囚われた天才科学者のエピソードをユーモラスに紹介し、天才と精神障害の関係を鋭く考察している個性的な書物である。「わたしは“狂気と天才”の研究中に、あたまの天才が身体的脆弱感や心理的不安を抱えているという事実に気付いた。多分、この不安によって精神的興奮が保たれ、それが創造的な緊張の源泉となるのだろう。」と著者は語る。やや精神医学の知識に負うところが多いが、無条件におもしろい天才の生態学がわかる。

自分の中に毒を持て
岡本太郎
出版社 / 青春出版社
税込価格 : 504円 

本書は、情熱的な芸術家・岡本太郎が紡いだ「魂の叫び」である。「集団に馴染むために個性を殺すな。一人ひとりが本気で考え、自分の思いを爆発させなければ、世界はつまらなくなる。何かを生み出すためには、自分を追い込むことが必要だ」という著者の言葉は、閉塞感でいっぱいの現在の日本人にとっての「喝」になるだろう。

【used】狂人ノート
和尚

出版社 / 和尚エンタープライズジャパン
税込価格:5,400

くつろぎの頂点こそが狂人が至った境地だと和尚は言う。人間が人間であろうとする限り、狂気に溺れてしまったら、そこには妄想しか生まれない。しかし狂気の海を泳いでゆける、希有な存在こそ高みの世界へと至ることが可能だ。超越的な美しさへと飛翔する本。

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