SPECIAL INTERVIEW #05

すべては愛でできている

たかのてるこ / 地球の広報・旅人・エッセイスト

生きづらさに悩む人が多い現代。
若者に向けて綴られたメッセージから生まれた本
『生きるって、なに?』が
若者だけでなく、幅広い世代の人々の心を揺さぶり大反響を呼んでいる。
大手出版社から12冊の本を出版している
たかのてるこさんが、ひとりでも多くの人に届けたい一心で
ワンコイン(500円)の本を自費出版してまで伝えたかったこと、
海外一人旅のことなどお話を伺った。
大切な人に読んで欲しくなるこの本は、
じわじわと愛の輪を広げている。

『生きるって、なに?』たかのてるこ(著)
表紙より

__『生きるって、なに?』を出版されて反響はいかがですか?

毎日、感想メールやお手紙をいただくんですが、10歳から90歳まで、読者の幅が広くてビックリします。
学生、会社員、働くママ、介護や医療関係の方、闘病中の患者さん、国際ボランティア、仏教徒からイスラム教徒、クリスチャンまで、国籍、ジャンルを問わず、幅広い層から大きな反響をいただいて。「世界の見方が変わりました!」「自分にも人にも、優しくできるようになりました」等と書いてあるのを読むと、私もそうでしたが、どんな人も「自分なんて……」と自分自身をいじめてるんだなぁとつくづく思いましたね。
元々は、「生きる意味がわからない」という教え子の学生に、前向きな心が湧いてくるような文章を書きたいと思ったのがキッカケでした。この本は、「生きるって、なに?」という問いかけに答えていく形で進むんですが、「人に迷惑をかけたり、迷惑をかけられることを恐れない」という文章が出てくるんですね。で、教え子にこの本の元になった文章をプレゼントしたら、彼が「今まで、母親にいつも『人に迷惑をかけるな』と言われ、誰にも甘えてこなかったし、助けを求めることができなかったけれど、『迷惑をかけてもいい』という言葉で救われました」と言ってくれたのが嬉しくて、ハートに火がつきまして。ひとりでも多くの人に手にとってもらいたくて、500円にしたいと思って、自費出版に踏み切ったんです。自分の人生を振り返ってみると、今残ってる友達や仕事仲間は、お互い、めちゃめちゃ迷惑かけたり、迷惑をかけられたりした人ばかりなんです。つつがない人間関係や毎日は、記憶のブラックホールに葬られていきますから。記憶に残ることって、大変だった時に助けてもらったことや、迷惑をかけたりかけられたりしたことなんですよね。そうを思うと、犯罪はダメだけど、犯罪でなければ、「迷惑をかけることを恐れなくてもいいんだよ」と言ってあげたいと思って。親が子どもについ言ってしまう、「人様に迷惑をかけてはダメ」は、ある種の呪いで、「本当の友達のいない、薄っぺらーい人生を生きなさい」と同義だと思うんです。なので、自分が子どもの時に言ってもらいたかったことを、全部書きましたね。

__愚痴を言ってはいけないとか。

ええ。「人に迷惑をかけるな!」って言うことは、「私には迷惑かけないで!」ってオーラを出すことになって、結局、みんなが生きにくい世の中になってしまうと思うんです。

__『生きるって、なに?』の中で、「インドでは『おまえも人に迷惑をかけて生きているのだから、人の迷惑も許してあげなさい』と教えるといいます」と書かれていましたね。私もインドに行った時、あんなにも雑多で混沌としているのに、キレてる人がいないなって思ったんです。

まぁ、インド人は、誰かがキレても別に気にしませんから(笑)。もしケンカが起きたら、必ず仲裁係が現れて、「何があった!?」みたいな感じで解決してくれますし。人生で人と関わることを恐れたら、何もすることができないですよね。たとえば、人は誰もが赤ちゃんの時は、ヨダレもうんこもダダ漏れで人にお世話になりっぱなしの状態が何年も続く、迷惑の塊みたいな存在です。「オギャー!」と生まれてから、誰かが心をこめて子育てをして、自分で食べることもウンチすることも話すこともできない赤ちゃんに、言葉や知識を身につけさせて、育ててくれた人がいるおかげで大人になるんですよね。世の中のあらゆる場所に“働く人”がいるということ自体、「愛」だし、人の数だけ愛があるんだなぁと思います。

__最近は、旅をされてますか?

今、『生きるって、なに?』を引っさげて、全国を講演して回っているんですけど、講演自体も、講演後の懇親会も、楽しくて! 土地土地のお国言葉を聞きながら、地酒を飲み、笑い、語らうというのが無上の喜びで。これをやるために生まれてきたんだなぁと思えるぐらいです。先日、関西で大嵐の日にトークイベントをした時、1列目の女性がにこりともしないで、ものすごい真剣な顔で聞いていて。(私の唾がかかるような特等席に座ってるのに、笑わない人だなぁ)と思ってたんですけど、サイン&ハグ会の時「旅されてますか?」と聞いたら、「今、鬱で、普段は外出もできないんですが、ラジオを聴いて、ぜひお話が聴きたいと思って、がんばって遠出してきました」と。それを聞いた途端、3分間、思いっきりハグしました。「よくここまで来てくれて! 知らない人の話を聞きにいくのに勇気がいったでしょう。鬱はやさしい人がなる病気ですから」って。その時のイベントでも、「事件を起こす人や人を傷つける人は『愛が足りない人』。自分がすでに傷つけられているから、人を傷つけるハードルが下がってるんです」という話をしたんです。でもそれは、世の中に「愛が足りてる人」と「愛が足りてない人」の2種類がいるわけじゃなくて、「愛が足りてる時」と「愛が足りてない時」という2種類の状態があるだけなんですよと。私自身、会社員時代にヤサグレてた時は、駅とかでバーンと人に当たられたりすると、心の中で(ざけんなよ!)と激怒してたんです。でも、今ではバーンと当たられても、(きっとブラック企業で働いてて、余裕も愛もない人なんだな。ガンバレー!)とエールを贈れるようになって、昔の自分が「前世」のことのように思えます(笑)。で、「私だって愛が足りてる時と足りてない時がありました」という話をしたら、その彼女が「やさしい人がなる病気って言ってくれましたけど、傷ついた人が向ける刃の先が、私の場合は自分に向いてるから自分自身を責めて傷つけてしまう。事件を起こす人は、刃が外に向かっただけだと思います」と言ってくれて、やっぱり優しい人だなぁと思いましたね。その彼女に、これ以上自分をいじめないで欲しかったので、「体は、自分が寝てる時も、24時間365日フル稼動でがんばってくれてるから、お風呂入った時に、『私の手、足、頭、がんばってくれてありがとう!』と自分をほめてあげてね」と言ったら、彼女が「ほめるだけじゃ足りません、ほめちぎります!」と目に涙を浮かべて言ってくれて、私も胸に熱いものがこみ上げました。

__てるこさんは旅先でもうちとけるのがとても早いですよね。

ダライ・ラマが著書に「私は誰と会っても、昔からの友人のように接することで、心からの幸福感を感じています」と書いていたんですが、実際お目にかかったら、本当に愛で迎えてくださって。
「ダライ~、ほんとうに本のままだ~!」と感激して、私もいつかはこうなりたいと思ってたんです。以前はまだ少し人見知りが残ってましたが、『純情ヨーロッパ』『人情ヨーロッパ』で書いた欧州21ヶ国をめぐる鉄道旅で、英語が全く通じない東欧で道に迷って、人に道を聞きまくっているうちに「人見知りを気取ってる場合じゃない!」という火事場のバカ力が身について、人見知りの最後のカケラが燃え尽きましたね(笑)

__一人旅を楽しむコツはありますか?

すべてが、人生で1度しかない、一期一会だから、人にどう思われるかを気にせず、自分がどうしたいかで動くのが一番ですね。学校も仕事も、ずっと自分を押し殺すガマンの連続で「~しなければならない」で動いてるんだから、一人旅ぐらい自分の魂を解放して、行き当たりばったり旅をしてもらいたいです。一人旅に出ると、電車の乗り方が分からないとか、知らないことだらけなので、毎日、「昨日は切符の買い方に戸惑ったのに、今日はラクラク電車に乗れるようになった!」とか自分の成長を感じることができるし、「生きる」って「生き延びること」なんだなぁということを思い出せるんですよね。そして、同じ日は2度とないし、日常も小さな旅なんだなぁって。人って失敗を恐れがちですけど、欧州21カ国旅をして以来、失敗を恐れなくなりました。どんな失敗をやらかした翌日も、朝起きたら生きてますよね。「あぁ、今日も生きてて、祝福されてる!死んでないんだから、全然失敗してない!」と思えるようになりました(笑)

__会社員時代はどうでしたか?

会社員時代は、自分の人生が自分のものだと思えなくて、自分が自分であることに安心できませんでしたね。長い伝統のある映画会社にいたから、ミスしたら迷惑をかけると思ってしまって。今思うと、「できないヤツ」と思われたくない一心で、「恐怖心」で仕事をしてた気がします。会社員時代はいつもどこか無理して、愛想笑いとかに慣れちゃってましたから。会社を辞めて、ようやく学生時代のような気持ちを取り戻して、「自分の心が気持ちいいかどうか」で生きられるようになりました。

続きを読む

__やっぱり旅に出るとそういう自分と向き合えますか?

自分の直感で(どっちに行こうかな? ここに行くと面白そうだな)とか(この人と話したら楽しそうだな)とか、心の声に従うことができるようになるんですよね。都会のビルの中、エアコンの中で仕事をしてると、本来持ってる生物的な直感が鈍ってくるから、そういうものを研ぎ澄ますためにも、旅が必要だと思います。私は、人生には「二つの目」、「虫の目」と「鳥の目」が必要だと思ってまして。私たちはふだん、目の前のことだけに必死になる「虫の目」で生きていますが、日常から離れて旅に出ると、視野がグッと広がり、この地球上にはいろんな人がいて、今自分が生きている世界だけがすべてではないんだなぁという俯瞰の視点、「鳥の目」を持てるのが醍醐味じゃないかと。『生きるって、なに?』という人間の普遍的なテーマの本を書かせてくれたのも、旅で出会った人たちの存在でした。世界旅の道中、方向オンチで英語もロクにできない旅人の道案内をしてくれた人たち、田舎の村で宿がなく困り果てていた時に、どこの馬の骨とも分からない旅人を家に泊め、食事を分けてもてなしてくれた人たち……。この本にも登場する、世界中の人たちのおかげで、人類全体に共通する優しい気持ちに触れることができて、小学校時代に受けた暴力が原因で人間不信になってしまっていた私の中に、人を信頼する気持ちが生まれたんです。今まで通ったどんな学校よりも、“生きる術”を学ばせてくれた旅は、“地球最大の学校”だったので、みんなに通ってもらいたいですね(笑)

__『生きるって、なに?』は、ポジティブなエネルギーをもらえる本だと感じます。自分も楽しく生きられる、幸せに生きられるんだと思える。スピリチュアルなことに関心をもつ人たちの中には正しさを守るために、これはダメあれはダメと自分を萎縮させてしまう人もいます。

スピリチュアルにどっぷりな人は、自分を律し過ぎてて、逆に体に悪いんじゃないかと思うことがありますね。無農薬野菜じゃないとダメ、電子レンジもダメ、って言ってると、ナチュラルでないものを口にした時に、「ああ、悪いものを口にしてしまったー!」となってしまって、笑顔が減るんじゃないかと。たとえば、豚肉を禁じているイスラム教徒も、豚肉を食べたからって磔獄門になるわけじゃないですから(笑)。「豚は絶対ダメ!」ではなく、コーランには、他に食べるものがなかった時には食べてもいいと書いてあるそうです。日本でも、豚肉は寄生虫がいるからきちんと火を通せって言いますし、生活の知恵から禁止になったんじゃないかと思いますね。

__そんな話を聞くと、イスラムのイメージが変わりますね。

イスラムの一夫多妻も、もともとは戦争で夫をなくした未亡人を救済するシステムとして生まれたと言われています。今で言う福祉ですね。メディアの誤った報道で、イスラム過激派=イスラム教みたいなイメージを持ってしまっている人もいますが、こんな風にちゃんと話すと分かってもらえる。『モロッコで断食(ラマダーン)』という本に書いたんですが、イスラム圏のモロッコでラマダーンを体験して、初めて、食べ物のありがたみを腹の底から実感できたんです。不思議に思える習慣もちゃんと理由があって始まってるんですよね。日本の教育も、世界の文化について、もっと興味が持てるように教えてほしいです。

__初めての国内旅エッセイ『あっぱれ日本旅!』も出版されていますが、特に思い出深いところはありますか?

高野山でプチ修行して、スケールの大きな空海の包容力に抱かれたり、アイヌのシャーマンの家でホームステイして、カムイ(神さま)の儀式に参加したり、日本の奥深さを思い知りましたね。
佐賀県の農家民宿に泊まった時は、最終日が雨か……と残念に思ってたら、おかみさんが「あぁ、雨降りはうれしか~。ゆっくりできるけん」って。農家は休みがないから、雨の日は唯一、ゆっくりできる日なんですよね。都会に住んでいる私は、農家の人たちが作った作物で育ててもらったのに、そんなことも知らなかったなぁと思って。どの土地でも発見の連続で、「今まで日本の魅力を知らなくて、本当にすみませんでした!!」と謝りたいぐらいです(笑)

__旅には物事の新しい捉え方を教えてもらうことがありますね。

たとえば、イスラム圏の人は、旅人にめちゃめちゃ優しいんです。「なぜそんなに優しくしてくれるんですか?」と聞いたら、「コーランに『旅人には、家族や隣人に接するように優しくしなさい』と書いてあるんだよ」と言われるんです。旅人冥利につきる経典だなぁ!と思いますよね(笑)

__そうなんですね。知らなかったです。

知らないですよね。学校の教科書にイスラム教について3行でも書いてあげたら、イスラム教に対してグッと親近感を持つことができるのになぁと思います。

__本当にそうですね。てるこさんが旅や人生で大事にしてることは何ですか?

やっぱり、愛ですね。気を使うより、愛を使うのが一番だなぁと!

__具体的にどういう感じですか?

自分と人の差がなくなってきたというか、『生きるって、なに?』にも書きましたが、「私はあなたで あなたが私」みたいな感じです。物質の一番小さな単位、粒子レベルで考えたら、みんなつぶつぶで一緒ですから。『ダライ・ラマに恋して』という本に書いた、チベット文化圏を旅した時以来、考え方がガラッと変わったエピソードがありまして。寺院を参拝してて、現地のチベット仏教徒から「お寺で何を祈ったの?」と聞かれたんです。で、「チベット文化圏の素晴らしさを本にしたいので、ダライ・ラマに会えますようにって」と答えると、「自分自身の願い事をする必要はないよ。世界中の幸せには、君の幸せも入ってるんだ。世界が幸せになれば、君も自動的に幸せになるよ。なのに、なぜ君は抜け駆けして、自分ひとりだけ幸せになろうとするんだい?」と言われて。で、「私も、世界中の人が幸せでありますようにとも祈ってるんですよ」と返すと、「なぜ君の祈りは人間限定なんだい? 生きとし生けるもの、すべての幸せを祈るだけで十分じゃないか」と。仏教の教えのベースは「輪廻転生」なので、彼らは家畜のヤギも、前世ではお母さんだったかもしれないと考えるんです。そして、ハードな祈り方、五体投地(五体〈両手、両ひざ、額〉を地面に投げ伏して、合掌し、礼拝する)を108回もやるんですよ。私、現地で五体投地を見る度に、リストラされたとか、子どもの具合が悪いとか、よほどの願掛けをしているのだとばかり思ってたんです。なのに、生きとし生けるものの幸せを祈っているだけだと聞いて、衝撃を受けまして。なんだか自分の祈りがとても小さく思えて、恥ずかしくなって……。日本だと初詣で、家内安全をお願いしたりしますよね。私、それまで家族の幸せを祈るのは、素敵なことだと思ってたんです。でも、チベット仏教徒の祈る姿を見ていたら、自分の家族の幸せだけを祈るのは小さいなぁと思えて。以来、自分自身のお願い事はしなくなりました。世界中の人が、自分のためではなく、みんなのために祈ることができたら、この世は悪くなりようがないと思うんです。

__『人情ヨーロッパ』では“ゆるし”がテーマでしたね。読んでいる自分もゆるされる感じがあって、とても嬉しかったです。

そう言っていただけると嬉しいです! サブタイトルが「人生、ゆるして、ゆるされて」なので。結局、ゆるすって、相手のためにゆるすのではなくて、自分自身のためにゆるすんですよね。
怒りをずっと持っていたら、無駄な時間とパワーを使ってしまうことになるから。怒りを持ち続けるのではなく、「愛の足りない人」を今後つくらないためには、子どもたちにどんな教育をすればいいだろう、といった方向にシフトしてもらえたらと思います。『生きるって、なに?』のあとがきにも、世の中が変わって良くなったことのひとつとして書いているんですけど、飲酒運転の厳罰化にしても、飲酒運転でお子さんを亡くされたご夫婦ががんばったおかげで、昔は「うっかり飲酒運転」で済んでいたのが、今は飲酒運転の事故で亡くなる人の数がものすごく減ったんです。「ゆるせない!」ではなくて、法律を変えたら飲酒運転が減る。世の中を良くしていく方向に力を注いできた先人たちのおかげで、人類のこの100年の進歩は本当にめざましくて、猛スピードで進化し続けているんですよね。生まれながらの差別や格差が当たり前だった時代から、人類はようやく「人権」という概念を手に入れ、差別や格差のない世界をつくろうとしているところなんです。そう考えると、自分たちのリーダーを自分たちで選ぶ参政権も、教育を受ける権利、医学の発達、保険や福祉、男女平等やLGBT、セクハラやパワハラの概念、津波を防ぐ防波堤も、今私たちが当たり前のように享受(きょうじゅ)している権利はすべて、先人たちの努力の賜物なんだなぁとありがたい気持ちで胸がいっぱいになります。ゆるすって本当に大変なことですが、ゆるさなかったらその人が病気になってしまうし、自分のことも責め続けることになるから、自分のためにもゆるしてあげてほしいですね。

__自分を責め続ける人生はつらいですね。

ええ。このあいだ見た3.11のドキュメンタリーで、息子夫婦と孫が流されて、自分は生き残ったおじいさんが、故郷の再生に尽くしている姿を追ってたんですが、「震災のおかげで、いろんなことを学べて、世界や日本の人のぬくもりを感じて、今では震災に感謝してます。あの世で息子たちに会った時に、恥ずかしくないように生きています」と明るく話しておられて、胸が締め付けられました。「自分だけ生き残ってしまって申し訳ない」とか、毎日毎日、自分を責め続ける姿を見たら、亡くなった人が余計に悲しむことになると思うので。

__てるこさんの好きな本は何ですか?

今のところ、『生きるって、なに?』ですね(笑)。落ち込んだり、生きていることに感謝できなくなったら、何回でも読み直したいです。執筆時に何百回も直したから、私が世界で一番読み返してる人間ですが(笑)、本当に、人にも自分にも優しくなれましたから。この本のデザイナーさんは、もともと穏やかで優しい人なんですが、彼も「部下に怒らなくなったよ~」と言ってましたし、読めば読むほど、効果がありますから(笑)

__最後に、『生きるって、なに?』を書かれて思うことを聞かせください。

本にも書きましたが、「生きているということは、世界とつながっているということ」だとつくづく思います。お弁当ひとつとっても、世界中から食材が集められ、それを生産する人たち、流通させる人たち、調理する人が居る。誰も「不幸になれ!」と毒を入れたりしないし、数え切れない人たちの〝愛の結晶〟として届くんですよね。この本を読んで、世界のよいものに目を向けて、私たちが愛の中で生きていることを思い出してもらえたら。今を生きることに悩んでいる人、未来を思い悩んでいる人、過去に苦しんでいる人、自分をいじめてしまう人が、この本で少しでもラクに生きられるようになればと思います。そして、地球に愛の成分がもっともっと増えることを願っています!

__ありがとうございました。


たかのてるこ Teruko Takano

「世界中の人と仲良くなれる!」と信じ、65ヵ国を駆ける旅人。ベストセラー『ガンジス河でバタフライ』は、ドラマ化もされ話題に。『ダライ・ラマに恋して』『あっぱれ日本旅!』、欧州21ヵ国をめぐった鉄道旅エッセイ『純情ヨーロッパ』『人情ヨーロッパ』など、著書多数。世界中の魅力を伝える、ラブ&ピースな“地球の広報”として、幅広く活動中。2018年5月、大学の教え子の悩みから生まれた本、『生きるって、なに?』を自費出版、累計35000部に。現在、『生きるって、なに?』の写真上映付きで、全国の小中高校大学や自治体を講演中。

公式サイト
http://takanoteruko.com

Related Books


生きるって、なに?
たかのてるこ(著)
出版社 / terubooks
本体価格(税抜価格):500円
税込価格 : 540円

著者は、自分が教える学生から「生きる意味がわからない」と悩みを打ち明けられ、それがきっかけで本書が生まれたという。あたたかい文と写真で綴られ、愛の詰まったこの小さな本は、自分を、そして世界を優しい笑顔に変えてくれるだろう。

ダライ・ラマに恋して
たかのてるこ
出版社 / 幻冬舎
本体価格(税抜価格):600円
税込価格:648円

会社を辞め、いつでも旅に出られる身となった著者が、 「ダライ・ラマに会いたい!」との想いを胸に、チベット、ラダック、ダラムサラを巡る。前世の記憶を持つ少女、神がかったチベットの僧侶、シャーマン、そしてダライ・ ラマに会うまでの人生の大きな転機となった心の旅。

純情ヨーロッパ
呑んで、祈って、脱いでみて 21カ国をめぐる鉄道旅〈西欧&北欧編〉
たかのてるこ
出版社 / ダイヤモンド・ビッグ社
本体価格(税抜価格):1280円
税込価格:1382円

ヨーロッパに対する苦手意識を克服すべく、欧州縦横無尽の旅に出た著者。一見陽気でハイテンションに見えつつ、そこで交わされる交流の深さ、その土地の情勢や人々に対する洞察の深さ、視線の温かさに、読んでいるこちらも、癒されるようだ。旅の前半をまとめた「純情ヨーロッパ」と後半の「人情ヨーロッパ」の2冊。

人情ヨーロッパ
人生、ゆるして、ゆるされて

たかのてるこ
出版社 / ダイヤモンド・ビッグ社
本体価格(税抜価格):1380円
税込価格:1490円

ヨーロッパに対する苦手意識を克服すべく、欧州縦横無尽の旅に出た著者。一見陽気でハイテンションに見えつつ、そこで交わされる交流の深さ、その土地の情勢や人々に対する洞察の深さ、視線の温かさに、読んでいるこちらも、癒されるようだ。旅の前半をまとめた「純情ヨーロッパ」と後半の「人情ヨーロッパ」の2冊。

あっぱれ日本旅!
世界一、スピリチュアルな国をめぐる

たかのてるこ
出版社 / 幻冬舎
本体価格(税抜価格):690
税込価格:745

高野山で宿坊生活をし、アイヌのシャーマンの元「カムイノミ」の儀式に参加、偶然入った本屋がご縁で沖縄最強と呼ばれるユタにお告げをもらい、久高島ではご神気に触れる。個性豊かな離島の人々と飲み、語らい、大いに笑う紀行エッセイ。

ガンジス河でバタフライ
たかのてるこ
出版社 / 幻冬舎
本体価格(税抜価格):648円
税込価格:700

ひとり旅初心者の著者は、「現地の人たちと触れ合う」を超え、ぐんぐん受け入れられ、様々な体験を重ねていく。そして面白さの中にも著者の繊細な気づきに考えさせられる。旅のバイブル本といわれる所以だろう。旅から学ぶものは大きい。自分らしく生きるヒントがそこにある。

サハラ砂漠の王子さま
たかのてるこ
出版社 / 幻冬舎
本体価格(税抜価格):571円
税込価格:617

『ガンジス河でバタフライ』に続く紀行エッセイ『モロッコで断食』 。文庫化の際に前編を「サハラ砂漠の王子様」として憧れのイスラムの国モロッコの話を、そして後編を「モロッコで断食」として、モロッコの旅の途中で始まったイスラムの断食(ラマダーン)の体験を綴る。さらに、ベルベル人の村での恋の話なども。

モロッコで断食(ラマダーン)
たかのてるこ
出版社 / 幻冬舎
本体価格(税抜価格):533円
税込価格:576

『ガンジス河でバタフライ』に続く紀行エッセイ『モロッコで断食』 。文庫化の際に前編を「サハラ砂漠の王子様」として憧れのイスラムの国モロッコの話を、そして後編を「モロッコで断食」として、モロッコの旅の途中で始まったイスラムの断食(ラマダーン)の体験を綴る。さらに、ベルベル人の村での恋の話なども。

Related This Colum