Kai's Pick Up

神の集う出雲の世界

ブッククラブ回 神在月のフェア

神在月のフェア「神の集う出雲の秋」をご縁に、ブッククラブ回では出雲にまつわる品々をお取り扱いしています。これまで店頭のみでの販売だった隠岐の島産黒曜石の御神鏡がオンラインショップでもご購入いただけるようになり、手に取りやすいミニサイズの黒曜石の原石や出雲石のルースなど、新しい仲間も加わりました。

出雲の職人技による、黒曜石の御神鏡や千木を意匠とする台座。太古の思想と造形を現在に伝える勾玉たち。洗練された江戸の文化を感じさせる手ぬぐいや火打石。そして、稲よりも古くから存在する真菰(まこも)という自然の恵み。神話へと遡る、長い時の流れから生まれた奥深さと、そこから生まれた文化の豊かさが宿る品々です。

今回改めてご紹介する商品は、ご好評につきフェア後も店頭、オンライン双方で引き続き販売いたします。どうぞゆっくりとご覧ください。 ―「神の集う 出雲の秋」フェア特集ページはこちらから―


隠岐の島産黒曜石と出雲石

隠岐の島産黒曜石と出雲石、御神鏡と勾玉で使われているふたつの天然石は、いずれも古来より珍重されてきましたが、現在では採掘が制限され、非常に希少なものとなっています。

黒曜石、英名オブシディアンは黒色の天然ガラスです。中でも島根県隠岐の島で採掘されたものは、日本各地の遠方の遺跡からも出土していることから、その質の高さで古来から大切に扱われていたことを知ることができます。また、火山活動から生まれた黒曜石には強いエネルギーが宿るとされ、魔除けのお守りになるといわれています。

青緑色のめのうは碧玉と呼ばれ、産地の名前にちなみ出雲石と呼ばれてきました。弥生時代から出雲地方ではこの石を用いた玉が作られ、中でも勾玉や管玉は宮中祭祀のために朝廷に献上されていました。藍色にも見える深い緑色とそこに現われる縞や斑紋が、国作りの地、出雲の神秘を感じさせる出雲石、英名ジャスパーは自然のエネルギーと人間の魂をつなげ、精神の安定をもたらすといわれています。

隠岐の島産 黒曜石AA よすか御神鏡 2寸 千木台

秀玉堂 / 22800円(税込)

御神鏡は三種の神器の一つです。鏡が太陽を象徴することから、ご神体として本殿や拝殿に祀られる神器である御神鏡は、神前に立つ自身の姿をありのままに映すともいわれています。隠岐の島の黒曜石で作られた御神鏡は、出雲大社に奉納されたという記録が文献に残されています。深く濃い黒色が、職人による熟練の技で磨かれることで光を反射し、独特の光沢を放ちます。神と自身を同時に映し出す黒曜石の御神鏡は、神棚はもちろんですが、置いたその場所を特別な空間、自分だけの聖域にしてくれるのではないでしょうか。
樺の木で作られた千木(ちぎ)をモチーフにした神鏡台には、出雲大社の御神紋、亀甲紋をイメージした六角形が中心にそえられています。
「よすか=寄す処」とは心身を寄せ頼りにすること、また、もの、こと、つてなどを引き寄せるという意味の言葉です。「よすか」のものづくりは出雲の国造りから始まる伝統を、今この時代にあっても感じさせてくれます。


隠岐の島産 黒曜石 原石 ミニサイズ 

秀玉堂 /800円(税込)

ミニサイズの黒曜石の原石がコンパクトなケースに収められています。
天然石のため、色や形の微妙な違いは届いた時のお楽しみとなります。


出雲石 原石 ミニサイズ 

秀玉堂 /1001円(税込)

ミニサイズの出雲石の原石がコンパクトなケースに収められています。
天然石のため、色や形の微妙な違いは届いた時のお楽しみとなります。


出雲石 ルース

秀玉堂 /1500円(税込)

出雲石をレクタングルにカットしたルースです。
天然石のため、色彩の微妙な違いは届いた時のお楽しみとなります。


出雲の伝統と今

御朱印帳やお札を収めるのに最適な「台座」、江戸手ぬぐい専門店「かまわぬ」とのコラボレーション手ぬぐい、火打石やゴールドに輝く勾玉キーホルダー、陶製のはしおきなど、生活の中ですぐに楽しめる品々もご用意しました。

よすかのお社台座

秀玉堂 / 3300円(税込)

あらゆるものとのご縁につながる「円」と、お社の屋根にある「千木」をモチーフにした、御朱印帳やお札を収めるのに最適な台座です。組み立て式なので、コンパクトにしまうことができます。
樺の木で作られた千木(ちぎ)をモチーフにした台座には、出雲大社の御神紋、亀甲紋をイメージした六角形が中心にそえられています。千木は神社建築の屋根に見られる部材です。古墳時代など、かつて木造の屋根を建造する際に2本の木材を交差させて作りあげていた時の名残りといわれています。後にそれが装飾となり、現在は神社の聖性を表すものとなりました。古事記の出雲大社創建の描写にも氷木(ひぎ)として記されています。


手ぬぐい 注連縄

秀玉堂 / 1870円(税込)

江戸手ぬぐい専門店「かまわぬ」と、出雲をコンセプトとするものづくりブランド「出雲意匠製作所」のコラボレーションによる手ぬぐいです。出雲大社の注連縄をイメージしたデザインが、潔く濃紺一色で染め上げられています。かまわぬの手ぬぐいは上等の晒を、注染という伝統製法で染めて作られます。布の裏表から同時に染める注染の特徴が、大胆で迫力ある注連縄のデザインを際立たせています。


手ぬぐい 出雲社小紋 黒・青緑・黄

秀玉堂 / 各色 1650円(税込)

江戸手ぬぐい専門店「かまわぬ」と、出雲をコンセプトとするものづくりブランド「出雲意匠製作所」のコラボレーションによる手ぬぐいです。かまわぬの手ぬぐいは上等の晒を、注染という伝統製法で染めて作られます。布の裏表から同時に染める注染の特徴が、色彩のコントラストを際立たせます。出雲大社の千木と注連縄をイメージした小紋柄。黒、青緑、黄の3色です。


勾玉キーホルダー

秀玉堂 / 1300円(税込)

三種の神器の一つである勾玉は装飾品や祈りのための儀式、呪術や祭具に使われました。また力の象徴でもあり、価値ある交易品としても用いられました。形の由来については所説あり、胎児の形、月の形、太陽と月の重なり、動物の牙を用いていたことから発展したなど、さまざまですが、日本各地に古くから伝わるものであるにも関わらず、一方では謎に満ちた存在でもあります。ふっくらした厚みと丸みは古代の勾玉をイメージしたもので、職人の手によって丁寧に仕上げられたこだわりのフォルムです。誰にでも親しみやすい優しい形と目を引く黄金色でロングセラーのキーホルダーです。


勾玉はしおき モノトーン2個セット

秀玉堂 / 800円(税込)

三種の神器の一つである勾玉は装飾品や祈りのための儀式、呪術や祭具に使われました。また力の象徴でもあり、価値ある交易品としても用いられました。形の由来については所説あり、胎児の形、月の形、太陽と月の重なり、動物の牙を用いていたことから発展したなど、さまざまですが、日本各地に古くから伝わるものであるにも関わらず、一方では謎に満ちた存在でもあります。陶器で作られた勾玉型のはしおきです。シンプルな形とモノトーンはどんなシーンにも合わせやすく、ギフトにもぴったりです。


勾玉手作りキット

秀玉堂 / 500円(税込)

勾玉を自分で作るキットです。天然石から作る勾玉は制作に1ヶ月程度必要ですが、このキットは滑石というとても軟らかい鉱物が素材のため、子どもの力でも削り出しが可能です。穴の開けられた滑石を自分のデザインにそってサンドペーパーで削り出し、最後はオイルなどで磨きをかけて仕上げます。色は白のみ。作り方、豆知識が掲載された解説書付き。


よすかの火打石 めのう

秀玉堂 / 5800円(税込)

火は古来神聖なものであり、浄化や魔除けの力があるとされています。日本には切り火という、送りだす人の右肩に向かって火打鎌と石を打って出発を見送る、厄除けの習わしが江戸時代から残っています。とび職や大工などの危険をともなう仕事や、落語界花柳界をはじめとする芸能の世界など、古くからの伝統が今も残る場所で愛用されています。
石英の結晶である茨城県産のめのうと、よすかオリジナルの火打鎌のセットです。
「よすか=寄す処」とは心身を寄せ頼りにすること、また、もの、こと、つてなどを引き寄せるという意味の言葉です。出雲のブランド「よすか」のものづくりは国造りから始まる伝統を、今この時代にあっても感じさせてくれます。


真菰 まこも

真菰はイネ科の多年草で、茎や葉は2メートル以上にも達する水辺の植物です。縄文時代中期の竪穴式住居から真菰の種が発見されていることから、稲以前から日本で自生していたと考えられています。
有名な出雲大社の大きな注連縄は稲わらで作られていますが、本殿や瑞垣の中にあるお社の注連縄は、この真菰で作られています。毎年6月1日に行われる凉殿祭では真菰神事が行われ、この時道に敷かれ、國造が踏み歩いた真菰をいただくと、無病息災、五穀豊穣を賜るといわれています。
また浄化力に優れ、邪気を祓うとされ、結界、注連縄を作るほか、産地では日用品として円座やむしろ作りにも使われていました。

新・出雲國まこも風土記
人とまこものケミストリー

田中文夫 / 今井出版 / 770円(税込)

真菰についての古典への記述に始まり、真菰に発生するマコモタケと黒穂菌について、葉の機能や植物としての浄化力など、真菰にまつわる文化や歴史、健康的機能や栽培者の情報まで、真菰の総合的な情報を凝縮した一冊。


まこも茶

里山暮らし研究所 / 1300円(税込)

真菰の成長が著しい6月から8月に収穫した葉を使用。焙煎された香ばしさと甘みがおいしいまこも茶です。1パックを1リットルのお湯で5分ほど煮出します。使用後のティーバッグをお風呂に入れても。


まこもバスソルト

里山暮らし研究所 / 880円(税込)

邪気を祓う霊草ともいわれる真菰の粉末と、出雲大社から峠を越えた日本海に面する鵜鷺地区で作られる藻塩。二つの出雲の恵みをブレンドしたバスソルトです。月に2回、新月と満月のお清めの入浴に使用します。