豊作です 秋の歴史コミック収穫祭
ここ一、二年の間に、歴史マンガの大作が相次いで完結しました。歴史上の人物や出来事、時に神話をモチーフにしながら、想像の翼を飛翔させ、読者の予想をはるかに超えた世界を表現する作者の力量には、驚嘆すべきものがあります。また、連載の打ち切りや作者の体調不良、掲載誌の廃刊、出版社がなくなるなど、様々な困難をくぐり抜けつつ長期連載を維持し、納得いく形に物語を着地させるのは、至難の業なのだと聞きます。そのような偉業を成し遂げた、作り手さんたちへの敬意と感謝を込めて、今回は歴史系作品を、新旧取りまぜてご紹介します。
しかし君は、いや人類は正面から向き合うべきだ。麗しの天国なぞ、ないのかもしれないということに。
だがこの地球は、天国なんかよりも美しいということに。君だって、本当は信じたいだろ?この星は生きるに値する
素晴らしい何かだと。
– 魚豊 - 『チ。―地球の運動について―第2集』より