スピリチュアルな本を生みだす人々
開店以来ブッククラブ回はたくさんの方々にお世話になってきました。
独自のクオリティをもつ書籍を発信しつづける出版社の方にお話を伺います。
情報が飽和するこの時代に、本を生みだす人々の重みのある言葉は、 あなたの本探しの助けになるのではないでしょうか。
会社概要、取扱商品について
植物が好きな元編集者2人で立ち上げ20年以上になります。当初は精神や心、感覚に働きかける植物をテーマに本や雑誌を作っていました。現在はそのテーマの延長線上にある、香や美しい世界を見せてくれる鉱物をメインに販売しています。
メイン商品の香との出合いは?
日本の香道と接したことが始まりでした。私たちは香を焚くとき、煙を出さずに、植物そのもののピュアな香りを引き出すスタイルを提唱していますが、これは香道から学んだ方法がベースになっています。トルコのイスタンブールのバザールを訪れたとき、たくさんの種類の香や香気のある植物の樹脂、花、葉、根、香木などが並んでいるのを目にし、買い求めました。それが香の焚き方の紹介と、販売を始めるきっかけになりました。
香の楽しみとは?
香の歴史を調べると、人類が火を使い始めた頃にまで遡れます。世界各地の古代文明の遺跡から香炉が発掘されています。香は神々や先祖、精霊などに捧げられ、その後、シャーマニズムや宗教の儀式で焚かれるようになります。そして長い時間を経て、日常生活で香りを楽しむようになりました。ギリシア神話には香の植物の物語があり、聖書にも香の植物が出てきます。歴史やエピソードを知るとイマジネーションが広がっていきます。香りだけではない、香の楽しみのひとつです。
最近の買い付けでの心に残る体験は?
産地や集積地、その香が伝統的に使われてきた地域に行くと、その地に根付いている香文化や使い方を聞くことができ、勉強になります。また思いもかけなかったものに出合うことがあり、それが現地に出かけていく楽しみです。今年はアラビア半島の南端、 オマーンに行ってきました。イエメンとの国境近く、ドファール地方は最高品質のフランキンセンス(乳香)を産出することで知られています。以前訪れたときは、フランキンセンスの木しか見ることができなかったので、花を見ることも今回の大きな目的のひとつでした。車で何時間も走り、着いたのは乾燥し、荒涼とした土漠でした。フランキンセンスの木は枯れ木のようにも見えます。そんな木の枝先に、小さく丸まった初々しい葉と、中央がオレンジ色と黄色の、指先ほどの白い小さな花を見つけたときには、とても感動しました。
今後の活動は?
東京・新宿のカフェで「香の会」を毎月開催しています。毎回、10種類近い香を焚き、それぞれの香にまつわるエピソードをお話ししたり、これまで個人的に集めてきた珍しい香を焚いたりします。みんなでおしゃべりをしながら香りで遊ぶ、気楽な集まりです。
オルタード・ディメンションの楽しいショップ
http://alteredim.com/
※ワークショプお問合せ
tel:03-3706-6885
E-mail:info@alteredim.com
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