スピリチュアルな本を生みだす人々
代表 ヴェーダプラカーシャ・トウドウ氏
総合的にヨーガが学べる「VEDA CENTER / オフィスTODO」と、インド雑貨やCD、教材をを扱う通販店を運営されているヴェーダプラカーシャ・トウドウ氏。
長年に渡りヨーガを指導され、マントラCDも出されているヴェーダの詠唱家でもあるトウドウ氏にお話を伺いました。
会社概要:
「ヴェーダ・瞑想・ヨーガをトータルにサポート」というコンセプトのもと講座を開催しています。
瞑想、ヨーガの知識と実践講座、ヨーガの源流であるヴェーダ哲学やアーユルヴェーダ講座、チャンティング(詠唱)、サンスクリット(梵語)などの講座のほか、インド占星術の仲介、インド雑貨通販、マントラやインド関連のCDや出版物の制作出版などを行っています。
始めたきっかけ:
ヨーガや瞑想の実践が幸福や健康の基礎になることを、自らの体験で実感し、その体験を多くの人に広めたいと思い始めました。20歳前の頃、自己流の瞑想を始めたところ、瞑想中に心地よい至福意識の体験があり、私の人生を一変させました。その多幸感により人生が好転し、それを伝えることが自分の仕事と直感しました。
活動の根底にある目的やメッセージ:
「世界の平和と個人の幸福」というのが基本テーマです。それには、環境問題、健康なども自動的に含まれます。まず自分が健康で幸福であり、その波動を周囲に放出することが大切です。そのための実践が瞑想やヨーガであると考えます。真我(至福意識)の体験、身体の健康や強靭さが養われ、それらが基本テーマの土台となります。
特別な一冊とエピソード:
『スワーミー・ヴィヴェーカーナンダの生涯』(日本ヴェーダーンタ協会)を読んで、普遍的な真理や瞑想中の恍惚体験というものに初めて興味を持ちました。18、9歳頃のことです。父の友人の方から瞑想すると良いと言われ、方法が分からぬまま毎日20分ほど目を閉じる時間を取りました。数日すると突然深い至福意識といえるような状態を瞑想中に経験し、これぞ本で読んだ境地かと感動しました。その日を境に人生がとても幸せで楽になりました。
もう一冊は『超越瞑想―存在の科学と生きる技術』(マハリシ出版)です。この本を読んで瞑想教師になりたいと思い、すぐにここに書かれた瞑想を学びに行ったところ、当時、自己流で行っていた瞑想体験と同じでした。その後、教師のトレーニングを受け指導者となり、これが今の活動の原点になっています。
スピリチュアルブームについて感じること:
スピリチュアルは精神性という意味ですが、思い込みやマインドコントロール、オカルト的なものも同じスピリチュアルです。社会性を無視し、現実から離れて精神性のみに偏ることはバランスを欠くことにもなります。世界、環境、体と心の健康、精神性、さらには精神の根底にある真我と言われる心の根源、これらをトータルに見ていく必要があります。自分にフィットするスピリチュアルなものがあると思いますが、トータルに人生を見て、自分だけではなく周りの人々や、世界の人々の幸福につながるような生き方を心がけることが大切だと思います。世界は現状を見る限り、様々な問題にあふれています。スピリチュアルなものが自己満足に終わらないよう、客観的にものごとを見ていくことも必要です。個人のなかの精神性と肉体、さらに個人と社会、世界はすべてリンクしています。
本とのつきあい方についてのアドバイス:
特別なことではないですが、ネットでは即座に情報が手に入りますが、書店や図書館に行き、心に響く本、
興味を引く本を直に手に取ることをお勧めします。自分の考え方の枠は棚に置いておいて、面白いと思った本を読む。そこから発見があり、いつの日か役に立つことがあるのではないでしょうか。普段は関心のない分野の本も、時には目をとおしてみるのもいいと思います。同じテーマの本も異なる著者のものを読み、比較してみるのもいいですね。
世界の変化を受けて、いま感じることや、今後の展望について:
多様な問題が世界で表面化しています。気候変動やテロや紛争もそのひとつ。双方とも突き詰めれば心の問題からきています。根本には我欲、利己的な心、妄信などがあります。そしてそれらの根本には無知があります。経済優先、便利快適さ優先の社会では、当然、自然環境は破壊されていく。このままいくとこの宇宙船地球号の乗組員は大変な困難な時代を迎える予感がします。今ならまだ間に合うかもしれない。そのためには一人一人の意識の変容が必要です。愛と思いやりの心、共生や助け合いの心、大同小異で、ともに寛容になること。社会で起こっていることは個人個人の意識の反映だと思います。一人一人が自己の潜在能力を開発し、自己変革し自然と調和した生き方をすることが必要ではないかと考えます。
日本の若い人たちに伝えたいこと:
日本の歴史を古代から近代まで深く学び、日本人の持つ素晴らしい価値観や能力を知ることです。西洋的な価値観を学びつつ、伝統を大切にする必要があります。日本がここまで来たのはこれまでの伝統の力に支えられてきたからこそ。また、これから来るだろう多難な時代を生き抜く力、サバイバル能力を身に着けることも大事です。潜在意識をフルに活用するために、瞑想やヨーガを含め、心身の鍛錬や能力を開発すること。今できることを先に延ばさず、思いついたら何でも取り組むことです。多くのことに関心を持ち実践するとともに、1つか2つを掘り下げてその道のプロになって欲しいです。
どうもありがとうございました。
VEDA CENTER TODO OFFICIAL SITE:
http://vedacenter.jp
VEDA CENTER ブログ:
http://vedacenter.jugem.jp/
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