meeting with remarkable people #03

野口晴哉

1911 - 1976

東京都生まれ。気、身体、潜在意識、自律神経、性、それら全てを統合した野口整体の創始者。愉気法、活元運動など、東洋体育から発展した独自のメソッドを開発した。

「怒り来らば怒り悲しみあらば悲しみそのめぐるものめぐるが如くめぐらして息乱すこと無きは全生の人也」
– 野口晴哉 – 『偶感集』より

このところ「野口整体」への関心が急速に高まっている。研究書や絶版本の復刻などが相次いで刊行され、また野口整体の流れを組みながら、新しい感覚で体について再認識する動きも目立つ。ここに来てなぜ、このような注目を集めているのか。今回は、その創始者、野口晴哉という人物に改めて光を当ててみたい。

野口晴哉は、明治44年、東京の下谷に生まれた。父は下町職人だったが、赤ん坊の頃、ジフテリアにかかった後遺症で言葉を話せなかった晴哉は、子供のいない針灸師の伯父の家にあずけられた。この伯父の元で、おおらかに育てられたらしい。

彼は子供の頃から、その特異な才能の片鱗を見せていた。人の体の悪いところが黒く見え、そこに自然と手を当てたくなってしまったそうだ。

しかし、彼が天才として目覚める大きな契機となったのが、関東大震災である。当時、12歳であった晴哉は、震災に直撃された東京で、傷つき、死んでゆく夥しい人々の姿を目の当たりにした。震災後、東京は上下水道が壊滅し、赤痢やチフスが急激な勢いで蔓延した。晴哉は、下痢などに苦しむ人々を、手を当てるだけで次々に治していった。以来、人間の体と自然の摂理、治療に関する晴哉の探求は、生涯にわたって続くことになる。

「手当て」という治療法は、世界各国で古来から使われてきた。たしかに晴哉は、生来の感覚と天才的能力を持っていた。評判を聞きつけた人々は、若き彼の元に治癒を求めて集まった。しかし、晴哉の本当にすごい所は、<治療>というフェーズを飛び越えて、人間と自然の全体的なメカニズムを見出した事だろう。

潜在意識や自律神経の働き、性の機能、気の力。それら全てを統合した野口整体は、他の東洋医学より何歩も先を行っていた。<健康>とは、病気を対処療法的に治したり、理想的な体格に整えたり、栄養を取ることではなく、むしろ常に変化し続ける体、敏感で柔軟な感覚を育てること。様々な療法を試した後、結局は野口整体に行き着くという人が多いのも、そのような根源的な思想を超えるものが他に無いからかもしれない。

彼が言明した事柄の中には、既存の固定観念をくつがえす骨子がある。それは、「恐るべき」とでも表現したいような。たとえば彼は、「自然流産をする時は胎児が奇形である事が多い」と言う。体のある場所を刺激することで、このセンサー的メカニズムが働く。だから、野口整体を受けている母親からは健康な子供しか産まれない、と言うのだ。また、風邪の効用についても斬新な考え方を示した。風邪とは、偏り疲労を取るために体が調整しようという症状である。風邪をひいたら喜ぶべきなのだ。

ウィルスや伝染病に関する視点も、当時の常識では考えられないものだった。それは、心身を成長させるものであって、人間にとって非常に重要な役割を担っていると彼は言った。今でこそ、このような考え方は、科学的な視点からも指摘されつつある。しかし戦後の日本で近代医学が最も発展した時期、このような理論を打ち出したのは驚くべきことだ。軽い自然主義とは根本的に違う、凄まじい何かが、彼には存在していた。治療家として名声を得た若き晴哉は、しかし、誰にも知られていない暗闇の時代も過ごしている。彼がより全体的なビジョンを持って、本格的に世に出たのは30代になってからだ。(1947年、整体協会の前身、整体操法協会を設立)この期間、彼はどんな探求を自らに強いたのだろうか?

彼の教えに導かれる人は多い。しかし理論や技術を学ぶことはできても、これほどの感性を継承できる人は滅多にいないだろう。幸いにも彼本人による著作が多数残っている。もしかしたら、そのエッセンスに触れることはできるかもしれない。


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よい嫁として好まれようと行動しようとしても、嫁姑間の関係性はやっかいで、トラブルに発展しかねない。整体をとおし、潜在意識や身体の体癖的見方から嫁姑についてなどの講義をまとめた目からウロコの本書。

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思春期特有の行動、心理、生理等を説く本書は、体の成長に即して、どういう方向に心の可能性を開拓していくべきかを示唆している。思春期の子供達をもつ、親、教師ばかりでなく、心身関係に興味をもつ全ての人々にとって必読の書といえよう。

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野口晴哉(著)
出版社 / 全生社
税込価格 : 3,024円

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