Feature #20

夜空の声に耳をすます

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ディズニー映画『ピノキオ』の名曲「星に願いを」。西洋で生まれたこの物語で「星に願いをかける時、あなたが誰であろうと、心の望むとおりが叶うだろう」と歌われるように、夜空の星に心のうちを語り、願いをこめることは、国の東西を問わず世界中で行われてきました。

そして語りかけると同時に、私たちは星たちのからの無音のメッセージを常に聞き取ろうとし続けています。科学や占星術などその形はさまざまでも、謎への好奇心や幸せを願う気持ちなど、突きつめてみると、そこに大きな違いは無いのかもしれません。

七夕の夜、少しだけ立ち止まり、夜空からの声に耳をすましてみてはいかがでしょうか。


銀河の片隅で科学夜話
物理学者が語る、すばらしく不思議で美しいこの世界の小さな驚異

全卓樹 / 朝日出版社
1760円(税込)

専門用語と方程式の壁に囲まれた科学の世界を、宇宙から数理社会、倫理的な要素も交え、叙情的に表現し、科学の面白さを伝える高知工科大学理論物理学教授による科学短編集。「科学に触れず現代を生きるのは、まるで豊穣な海に面した港町を旅して、魚を食べずに帰るようなものである」と言う。22編からなる物語は、しばし日常を忘れて広大無辺な科学的神秘の世界へ読者を誘う。寺田寅彦賞受賞作。


渡り鳥たちが語る科学夜話
不在の月とブラックホール、魔物の心臓から最初の詩までの物語

全卓樹 / 朝日出版社
1760円(税込)

寺田寅彦賞受賞作『銀河の片隅で科学夜話』に続き、理論物理学者が科学の面白さを再び語りかけ、月の海、土星の環の秘密から、逆張り冷笑系の功罪まで、時空を縦横無尽に旅していく。夜話とはいえ、エアポケットのようなふとした時間に、好きなものから一つずつ楽しむことができる、20の科学短編集。


星の辞典

柳谷杞一郎 / 雷鳥社
1650円(税込)

好評の「辞典」シリーズ、第3弾。星座、天体について、シリーズならではの豊富な写真やイラストとともに解説。用語解説に加え、読み物も掲載。文庫サイズながら、3章構成、88星座を網羅する、読み応えのあるボリューム。ギフトとしてもおすすめできる充実の一冊。


12星座

石井ゆかり / すみれ書房
1760円(税込)

著者の代表作が新装版で再登場。輪廻する円環のように12星座すべてを巡る大きな物語と、ひとつひとつの星座にまつわる神話によって、理屈を超えた感覚が深く腑に落ちていく。星占いの仕組みやそれぞれの星座へのメッセージなども盛り込んだ、読み応えある一冊。


ちいさな手のひら事典 占星術

ファビエンヌ・タンティ / グラフィック社
1650円(税込)

12星座が示す、その人の性格、行動、相性、惑星の影響のほか、星座に関わりのある神話、著名人、占星術の歴史もあわせて掲載。
クッション製本と金色の小口という凝った装丁が、ギフトにも自分で愛蔵するにも楽しい一冊。


バッチ・フラワーレメディーの占星学

ピーター・ダミアン / 中央アート出版社
1320円(税込)

エドワード・バッチが発見した心を癒す野の花38種類に、十二星座の特性を統合させたヒーリング。星座ごとに処方されたメンテナンスレメディが癒しの力を呼び起こす。


前世ソウルリーディング
あなたの魂はどこから来たのか

ジャン・スピラー / 徳間書店
3080円(税込)

星座から前世を見ることで、地球と月の軌道の二つの接点により、前世のパターンと今生でのテーマを読み解いていく。全米で著名な占星術家による本書は、手にとりやすいライトさがあるが、確信に確実にせまっていく。矛盾や葛藤を減らし、より良い人生を築いてゆくために、過去世のメッセージに耳を傾けてみよう。


星化学分析

M・ドウリル / 竜王文庫
990円(税込)

星化学分析(アストロ・ケミカル・アナリシス)の学理によって、人の十二類型の身体について陰陽と食物の関係を説き、食物によって健康体を維持するには何を食すべきかを説いた一冊。


ボディ アストロロジ-

松村潔 / 説話社
4180円(税込)

天体と呼応している身体。その関係性を、占星術、タロットカード、禅の十牛図、エニアグラム図形などの研究家である著者の豊かな視点で紐解く。身体の本来の在り方とリズム、そして今何が起こっているか、その深い理解が私たちを健全へと導いてくれるだろう。